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【大飯原発2号機、定期検査で停止】福井の関電原発11基、稼働1基のみに(12月16日)

産経新聞】関電、稼働1基に 電力需給、綱渡り 大飯原発2号機、定期検査で停止
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111217/biz11121708510002-n1.htm

2011.12.17 06:50


関西電力大飯原発(手前右から)1号機、2号機、3号機、4号機 =福井県おおい町(本社ヘリから)

 関西電力大飯原発2号機(福井県おおい町、出力117・5万キロワット)が16日から定期検査に入り、稼働を停止した。これで関電の稼働原発は高浜3号機(同高浜町、87万キロワット)の1基だけとなった。全国54基のうち稼働原発は7基まで減り、電力需給は一段と逼迫(ひっぱく)し、「節電の冬」が本番を迎える。

 関電は19日から前年に比べ10%超の節電を管内の家庭や企業に要請する。関電の八木誠社長は16日の電気事業連合会の会見で、「需給が厳しい中、節電をお願いせざるを得ない」と述べ、協力を求めた。

 関電によると、年内は最大想定需要を上回る供給力を確保できる見通し。だが、来年1月は2665万キロワットの想定需要に対し、供給力は2522万キロワットにとどまり、5・4%不足する見込み。2月には高浜3号機も検査に入り、供給力は2451万キロワットに減り、需要を8・0%下回るとみている。

 電力不足は全国的に広がっており、今後は電力会社間で融通を行うことが難しくなる可能性もある。関電に10万キロワットの電力融通を行っている北陸電力の久和進社長は16日の会見で、「厳冬期にはあらかじめ約束できない。増やすことは難しい」と述べた。

 26日からは九州電力も5%以上の節電要請をスタートする。関電、九電とも強制力を伴う電力使用制限令は発動されないが、綱渡りの電力需給が3月まで続くことになる。


【節電寒西】
(上)原発11基が…稼働1基のみ 逼迫する関西の電力需給
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111217/biz11121717350007-n1.htm

2011.12.17 17:31


全11基の原発のうち唯一稼働している高浜3号機(手前)=福井県おおい町関西電力提供)

まるで不在…薄暗い社長室

 大阪・中之島関西電力本店の社長執務室は夏以降、日中に照明が灯されることはまずない。日差しは入るものの薄暗く、「社長は外出中だと勘違いしてしまうこともある」(男性社員)というほどだ。

 関電は19日から、管内の家庭や企業に昨冬比10%以上の節電を要請する。需給が逼迫(ひっぱく)すると思われたお盆時期が猛暑にならず、まさに気温に救われた今夏の節電実績が大口企業7%、小口企業5%、家庭3%だったことを踏まえると、10%以上という目標数字は決して容易ではない。

 「関電自身は節電をしているのか」。一般家庭、産業界から噴出する不満の声もあり、関電はこの夏に続き、今冬も昨冬比20%の節電目標を掲げた。

 社長執務室の消灯もその一環で、エレベーターの稼働台数を半減するほか、照明や空調も制限。さらに本店は室温を例年より3度も低い17度に設定しているため、夕方以降は「想像以上に寒い」(関係者)。

原発再稼働にこだわる

 東京電力福島第1原発事故から9カ月以上が経過した今も、原子力発電所は再稼働できていない。全国の原発54基中、現在稼働しているのはわずか7基。これらも来春までに定期検査に入り、電力需給がますます逼迫する事態に追い込まれる。

 なかでも発電量の5割以上を原発に依存する関電管内は深刻だ。11基のうち稼働しているのは、高浜3号機(最大出力87万キロワット、福井県高浜町)の1基のみ。法定期限ぎりぎりの来年2月20日まで運転させる方針だが、寒さが厳しいこの時期を火力、水力発電や他の電力会社からの電力融通で乗り切らなければならない。

 こうした先行きが見通せない中ですら、関電は原発の再稼働にこだわる。「将来の安定供給、地球環境問題、経済性の面で原子力は重要」(八木誠社長)として、ガスタービンなど新たな電源設備の導入に否定的な姿勢を崩さない。

進まぬストレステスト

 「この先、一体どうなるのか。同僚とはこの話ばかり」。関電大飯(おおい)原子力発電所福井県おおい町)で勤務する男性社員はため息をついた。

 若狭湾を一望する大島半島の先端に立地し、三方を山で囲まれる大飯原発。唯一稼働していた2号機(同117.5万キロワット)が今月16日に定検入りし、全4基が運転を停止した。再稼働を目指し行われたストレステスト(耐性検査)も遅々として作業が進んでない。

 関電は、11基のうち最大出力の大飯3、4号機(118万キロワット)のストレステストの1次評価報告書を提出済み。ただ、国の意見聴取会では質問が次々と寄せられ、当初目標にしていた国が運転の継続・中止を判断する材料となる2次評価の年内提出を断念せざるを得なくなった。

 この社員は話す。「どうすればストレステストに合格なのかはっきりと示されず、どこまでやればいいのか。でも電力を送ると使命感は持っており、今は精いっぱいやるだけだ」

 関西電力管内で19日から節電期間が始まる。電力需給が逼迫する冬を迎える各方面の現状を伝える。


毎日新聞】ファイル:関電、福井・大飯2号機を停止
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111217ddm008020147000c.html

 関西電力は16日、定期検査のため大飯原子力発電所2号機(福井県おおい町、出力117.5万キロワット)の運転を停止した。18日に定期検査入りする美浜原発2号機(同県美浜町、同50万キロワット)はトラブルのため既に運転を停止しているため、関電が福井県に設置する11基の原発のうち、稼働中の原発は高浜原発3号機(同県高浜町、同87万キロワット)1基だけとなった。

毎日新聞 2011年12月17日 東京朝刊


中日新聞】大飯2号機、美浜2号機が定検入り 福井の稼働原発1基だけに
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011121590200248.html

2011年12月15日 20時02分

 関西電力は16日夕から、大飯原発2号機(福井県おおい町、117・5万キロワット)の定期検査を始める。福井県内の商業用原発全13基のうち、稼働中は関電高浜3号機(高浜町)だけとなる。

 加圧器調整弁からの1次冷却水漏れで、8日に手動停止した関電美浜2号機(美浜町、50万キロワット)は、止まったまま18日から定検に入る。両機とも定検作業は3〜4カ月で終わるが、運転再開時期は未定。

 関電によると、定検中、東京電力福島第1原発事故を受けた特別点検を実施。緊急炉心冷却装置(ECCS)の健全性を確認し、使用済み燃料プールを監視する水位計やカメラを増設する。

 美浜2号機では燃料取り出し後、冷却水が漏れた弁を分解して原因を調査。再稼働に向けた安全評価に加え、運転開始40年となる来年7月以降の運転継続に関する国の審査も控えており、先行きは不透明だ。

 関電は供給力確保のため、両機の定検開始を法定期限まで11〜25日延期していた。高浜3号機は来年2月20日に定検で止まる予定。
中日新聞


産経新聞】関電、大飯原発2号機が16日停止
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111215/biz11121517520018-n1.htm

2011.12.15 17:51

 関西電力は、大飯原子力発電所2号機(福井県おおい町、出力117・5万キロワット)が定期検査に入るため、16日中に運転を停止させる。8日に設備トラブルで原子炉を手動停止させた美浜原発2号機(同美浜町、出力50万キロワット)も19日から定期検査に入るため、16日をもって関電の原発11基のうち運転中の原発は高浜3号機(同高浜町、87万キロワット)のみとなる。

 原発の定期検査は、前回の検査終了日から「13カ月を超えない」と電気事業法で決められている。大飯2号機の運転停止は今月5日の予定だったが、できるだけ長く原発を運転させるため、期限いっぱいの16日まで運転を延ばしていた。

 美浜2号機も期限いっぱいの今月18日までの運転を計画していたが、原子炉格納容器内にある加圧器を制御する弁の部分から大量の水が漏れるトラブルが発生。8日に原子炉を停止させて原因を調べていたが、そのまま定検入りする。

 唯一運転中の高浜3号機も来年2月20日には定検入りし、関電の全11基の原発が停止する。

 関電は原発が全基停止する来年2月の供給力を2412万キロワット、需要を2665万キロワットと想定。一定の予備力を含めた電力不足率は12・1%となり、厳しい状況を迎える。同社は、今月19日からの昨冬比10%以上の節電要請や他社からの応援融通などで、大規模停電を回避したい考えだ。