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【京都民報】山本太郎さん「京都から脱原発市長を」 中村候補支援の訴え(大要)

山本太郎さん「京都から脱原発市長を」 中村候補支援の訴え(大要)
http://www.kyoto-minpo.net/archives/2012/02/03/post_8514.php

 大激戦の京都市長選(5日投票)で、「市政刷新の会」の中村和雄候補支援のため、俳優の山本太郎さんが2日京都入りし、市内4カ所(伏見区西京区右京区、北区)で訴えました。右京区の花園小学校で行われた個人演説会での山本さんの訴え(大要)を紹介します。

 山本太郎です。よろしくお願いいたします。

 3・11以降、この国がどういう国かはっきりしたと思います。僕達が国を愛するほど、国が私たちを愛してくれてないということがはっきりしました。大きな災害や事故が起こってもカネがないと、切り捨てられてしまいます。

 特に一番大変なのは、被害が目に見えにくい、原発災害です。福島原発から50キロ〜80キロのところに福島市郡山市二本松市などがありますが、どういう状況になっているのか。実は1時間0・6マイクロシーベルトという、「放射線管理区域」と同レベルのところに暮らしておられるんです。「放射線管理区域」は、18歳以上が立入禁止、飲み食い禁止、腕まくりさえも許されないというところです。この区域と同レベルかそれ以上のところに子どもたちも住んでいます。事故前と事故後で安全基準が違うのはおかしい。

 京都も大きな爆弾を抱えています。若狭湾です。これまで危険な原発といわれていたのは、福島が3位、1位が浜岡、2位が若狭なんです。

 今、日本は、地震活動期です。原発地震の想定、津波の想定はデタラメだったことがはっきりしました。もしも何かあったら 放射性管理区域以上のところに住まないといけないんです。

 僕はチェルノブイリに行ってきましたが、原発事故現場の30キロ圏内が立入禁止です。出るときも入るときも非常に厳しく管理されています。

 「人が生活できるまでどれくらいかかりますか」と聞くと、「2万4000年後です」と言われました。それくらい先のことになってしまうんですよ。

 年間の被ばく放射線量が1㍉シーベルトから20倍に引き上げられました。子どもたちは、大人と比べて3倍から10倍もの影響があると言われているのに、ムチャクチャですよ。

 たくさんの人たちを動かさないといけない。俳優になって良い生活していました。申し訳ない。僕が原発いらないと言うようになり、確実に仕事がなくなりました。テレビはスポンサーあってのことなので、まだまだ本当のことが流れません。でもテレビや新聞でしか情報を得られない人が多くいます。

 そうした状況を変えられるのが2月5日ですよ。京都の市長選挙ですよ。今度の市長選挙は「原発いらない」という人に入れてください。原発はいらないし、即時廃炉すべきです。電力が十分足りていることははっきりしています。原発はいらないんだという人を選んで下さい。

 もう1つは放射性物質を含んだがれきの問題です。このがれきを他の地域で処理したら、全国に放射性物質がばら撒かれることになります。こんなことを京都でさせたら京都が終わってしまいます。京都が終わったら日本が終わります。

 みなさん、一人ひとりの力が大事です。原発ノー、放射性がれきノーを訴える人を選んで下さい。京都を変えれば 日本が変わります。どうかよろしくお願いします。