バイバイ原発・京都 のブログ

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【必見!動画】 「そもそも原発再稼動といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか」

この動画を見れば、再稼動なんてとんでも無いことが誰にでもわかります!ぜひ、ご覧下さい!


動画出所:
http://www.youtube.com/watch?v=BBFOCnSFCYE

★この動画では残念ながら前半の「被曝なしでの避難計画など不可能」という部分のみアップされていますが、以下、全番組の文字起こしをされているブログ記事の紹介です。後半部分は、東電が再稼動を狙っている柏崎刈羽原発を抱えている新潟県泉田裕彦知事へのインタビューですが、泉田知事の発言からは再稼動を進めている規制委員会と経産省の無責任ぶりに唖然とさせられます。

記事出所:ブログ「未来を信じて!子どもたちの命と地球のために」より転載
★そもそも、原発再稼働って、もし事故が起きたら、即避難できるのだろうか(その1)
http://blogs.yahoo.co.jp/meimama10311031/33374825.html
★そもそも、原発再稼働って、もし事故が起きたら、即避難できるのだろうか(その2)
http://blogs.yahoo.co.jp/meimama10311031/33375016.html

3月13日(木)テレ朝モーニングバード「そもそも総研」
今日のテーマ
「そもそも、原発再稼働、といっても
事故が起きたら、即避難できるのだろうか」

安倍晋三首相は、10日の記者会見で
原子力規制委の審査で、適合と認められた原発は、
再稼動を進める方針」 と発言している。

世界では、事故は起きるものだ、という想定の元、
原発に関する研究が進んでいる。

日本で、原発で大事故が起きたとき、
安全に避難できるのだろうか?
そもそも、避難計画は、誰がどういうふうに作るのか?

現在、避難に関する指針は国が策定。次の通りだ。

半径5km圏内の住民は、【即時避難】
半径30km圏内の住民の場合、初期は
①屋内退避、その後      
放射線量毎時500μSvで避難

そして、実際の避難計画は、
原発から30km圏内の市町村が策定することになる。

即時避難が許されない、半径5km以上30km圏内の住民。
果たして、安全に避難することが出来るのか?

玉川徹氏 「今、原子力規制委員会が、原子炉に関しては
世界最高水準の規制基準だ、ということで
(政府は)再稼動に向かっているわけですが、
本当に再稼動しても、被曝しないで(避難することは)
大丈夫なのか、ということ。いかがですか?」

環境経済研究所の上岡直見氏によると
「福島であれだけの事態が起こったわけですから、
もうこれからは、最悪の事態が起こりうる前提で
考えなければいけない、ということです。」

上岡氏 「結論から言いますと、
全国どこの原発であっても、30km圏内の人が
被曝をしないで避難するということは、不可能である
という結論が出ました。」

玉川氏 「仮に全電源喪失からメルトダウンまで
30km圏内に(放射性物質が)到達してしまうのに
どのくらい時間をみればいいのですか?」

上岡氏 「最もシビアな場合、
電源喪失から2時間ないし3時間のところで
放射性物質の放出が始まると、
それが住民に到達するには、
1〜2時間後ということになります」

すなわち、全電源喪失から数時間のうちに、
原発から30km圏内に、放射性物質が拡散する。


△地域の道路の本数、人口などにより試算

最も住民の避難に時間がかかるのが「浜岡原発
東電が再稼動を目指している「柏崎刈羽」で約30時間…

原発地元の北海道や石川県、
愛媛県も独自の試算を行っているが、
この試算と大差ない。

上岡氏 「福島の実態でも、
普段だったら15分20分で行けるところを
5時間6時間かかった。
道路というのは、普段の交通量で作るわけで、
地域の車が一斉に動き出せば、
当然道路の方が足りない、
ということになるわけです。」

すなわち、日本の原発において、
30km圏内の住民が、
被曝しないで避難できるものは、
一基も存在しない。
必ず被曝するのである…

玉川氏 「今政府は、避難できるという立場だと思う。
なぜ避難できる、という話になるんですか?」

上岡氏 「(政府は)避難できるとは言わない。
計画を立てなさい、というところで
留まっていると思います。」

玉川氏 「(試算したら)とてもじゃないけど逃げられない、
という結果になった。
これでいいんですか?」

上岡氏 「日本の場合、避難計画の実現性というのが
再稼動の条件に法律的にはなっていないんです。
(避難計画と再稼動は)関係無い、
っていうことになります」

現在、避難計画を策定している市町村もあるが、
それにどのくらいの時間がかかるか、
そこまで試算している市町村は少ない。

日本政府は、住民が避難できようとできまいと、
原発再稼動の条件には、一切関係が無い。

原子力規制委員会: 原子力施設の安全性を審査している。
基準に適合しているかどうかの判断をするだけ。
再稼動の判断は、我々はしない。
◆政府: 規制委が適合だと判断すれば、再稼動をすすめる。

再稼動についての責任のなすりあいだ。

さらに番組では、
環境経済研究所の試算結果について、
柏崎刈羽原発をかかえる新潟県泉田裕彦氏を訪問。

玉川氏 「メルトダウンが始まってから
約30時間かからないと住民の避難が終わらない、
ということなんですけれども、
この結果をどう受け止めますか?」

泉田氏 「1つの試算と受け止めています。
2007年の中越沖地震とか
2004年の中越地震を経験した感覚で言うと、
そんなに早く避難できないだろう、と」

玉川氏 「あ、もっとかかる!?」

泉田氏 「というのはですね、
(この試算は)道路が使える前提ですけど、
(実際には)道路が使えなくなるんです。

段差ができたり、渋滞したり。
緊急自動車が3時間経っても
辿り着けないくらい(車が)動かなくなる
ことがありますので

そもそも高速道路も、中越沖地震のときは
復旧するのに時間がかかるので
緊急自動車も含めて、すぐ通る、
っていうほど甘くないだろう
と思っています。

加えて、ここで雪が降ってたりすると
もっと時間がかかる
ということになると思います。」


 
スタジオの松尾貴史
 「原発がぶっ壊れるくらいの災害が起きているときに
道路が健全な状態で使えるなんて事は
想像しにくいですよね」

さらに泉田知事へ質問が続く。

玉川氏 「規制委員会が審査適合しましたと
政府の規制をクリアしました、
動かしましょう、ってなったときに
どうするんだ、と」

泉田氏 「意味ないんですよ、だから。
そもそも、この規制基準というのが
世界最高水準になってないんです。

世界の最新の原発は、
メルトダウンする、という前提で
メルトダウンした後、放射性物質
出さないように受け止める
【コアキャッチャー】が付いているわけです。
日本はそれが付いていないわけなんです。」

【コアキャッチャー】
メルトダウンに備え、炉心燃料を閉じ込めて冷却し、
放射性物質の拡散を抑える装置。
フィンランドでは既設。
フランスなどで建設中の原発にはついている。
日本では未導入。

泉田氏 「よく私、線香花火
例えるんですけど
線香花火で火事を起こさないためには、
バケツを下に置いて
線香花火をやるんです。」

泉田氏 「日本は、足の上で
線香花火をやっているようなものなんです」

日本の規制基準そのものが、不十分なのだ。
さらに、規制委員会の姿勢にも問題がある。

泉田氏 「規制委員会は(安全基準は作るが)
再稼動(するかどうかの)判断には
関与しない、と言っているんです。
だから無責任体制になっているんです。

規制委員会は、法律上設計上は
各役所に勧告権を持っているんです、
安全を確保するために、というミッションを背負って。
それをやっていないわけなんです。

やらないで、機器の性能と断層だけ見て
適合しているかどうか判断したい、
ということをやるから
話がおかしくなるんです」

玉川氏 「勧告権があるんだから
法改正だってちゃんとやらないといけませんよ、
って本当は言えるんですね」

泉田氏 「勧告すればいいんです」

玉川氏 「シミュレーションだって、
国でちゃんとやりなさい、っていうことも
もしかしたら出来るかもしれない」

泉田氏 「結局、田中委員長が
会ってくれない最大の原因は、
答えられないから、
っていうことしか無いと思うんです。」

規制委は、法律上の責務を果たしていない。
その中には、救助する側の命と安全に関わる問題も。

泉田氏 「放射性物質が放出されている時に
誰が(避難支援に)行ってくれるんですか、と。

では消防のチーム作って行くのか
っていうとになると、
その消防で行かれる人は、
かなりヘビーな被曝をする可能性があるので、
そういうことの調整もしないといけないです。
ここのところが法令手つかずなんです。

民間が行くのか、自治体の職員が行くのか、
それとも国の組織にレスキュー隊を作って行くのか、

これはもう2年以上前から
議論してくれ、って言っているんですけど、
(国は)答えないまま進んでいるので、
きっちりやっていただきたいと思っています。」

過酷事故が起きたときに、
住民の避難支援のために、中心部に行け、
と誰が誰に命令するのか、
なんら法整備されない状態のまま、
再稼動の議論だけが進んでいる。

赤江珠生アナ 「世界基準のコアキャッチャーを
日本が付けないのはなぜなんですか?」

玉川氏 「原発を作り直さなきゃ行けないんです。
(コアキャッチャーは)
原子炉の下に入れなきゃいけないので、
可能かもしれないけれど
もの凄い莫大なお金がかかります。
多分、新しく作った方が安いでしょう。

世界は、使うなら、その方向で
ということで動いている。」

松尾氏 「新しく作るとなると、反対されて
身動きがとれなくなるから、
あるものを動かしちゃえ、
ってことなんでしょうね。」

原発で過酷事故が起きた場合、
被曝をせずに避難することはできない
と考えられますが、
それでも原発を再稼働させて問題ない
と考えますか?」
番組から政府機関に質問したところ、

経産省: 「原子力規制委員会に聞いて下さい」

◆規制委: 「回答する時間が足りずお答えできません」
(※回答まで1週間あったそうだが)

まとめ
「十分な避難計画なしに、政府は本当に再稼動を認めるのだろうか」

世界では、
最悪の事態を前提に、原発の再稼動を判断する。
今の日本のの原発では、
30km圏内の人が被曝無しに避難することは
【不可能】なのだ。