8/17【京都】国際シンポジウム カンムリウミスズメと上関の生物多様性
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2014年08月17日(13:00〜16:00)
京都大学農学部総合館1F大会議室(京都府 京都市 左京区北白川追分町)
参加費500円 300人(先着順)
主催:上関の自然を守る会
お問合せ:
E-MAIL: midori.t@crocus.ocn.ne.jp
heigun.yo@gmail.com
TEL: 090-8995-8799
FAX: 0820-62-0710
かつて瀬戸内海は白砂青松の美しい海でした。そして人々は豊かな海や山の幸の恵みを受けながら暮らしていました。しかし1960年代からの工業開発によって、山は削られ、海は埋め立てられ、ほとんどの地域でかつての姿を見る事はできなくなってしまいました。その中で上関周辺は開発から免れ、”瀬戸内の原風景”を残しています。
ここでは他の地域では激減している世界最小のクジラのスナメリ(ワシントン条約保護生物)が群れ泳ぎ、清浄な砂堆のみに生息するナメクジウオ(水産庁危急種)が繁殖しています。
そればかりでなく、上関の長島でしか見つかっていないナガシマツボ(環境省絶滅危惧1類)や、減少著しいカラスバト(IUCN/準絶滅危惧)など世界的に希少な生息地として注目を浴びており、”奇跡の海”と称されています。
さらに2008年からの海鳥調査で国際的な保護鳥であるカンムリウミスズメ(IUCN/危急種)の坂出唯一の周年生息域であることや、オオミズナギドリの瀬戸内海で唯一の繁殖地であることも明らかになりつつあります。
ところが、2011年の福島第一原発事故を経た今も、この海への原子力発電所建設計画が中止されていません。私たちは、
(1)建設用地の造成を目的とした埋め立てによって希少な生物が生息場所を失ってしまうこと、
(2)温排水や放射能汚染で貴重な生物の生息環境が失われてしまうことを懸念しています。
本シンポジウムではカンムリウミスズメをはじめとする貴重な海鳥の生態や上関の生物多様性について学び、”奇跡の海”を未来の子ども達に遺すため、私達に何ができるかを考えたいと思います。
【プログラム】
コーディネーター
加藤 真(京都大学大学院人間・環境学研究科)
コメンテーター
向井宏(北海道大学名誉教授)
パネリスト
Kim Nelson (オレゴン州立大学水産・野生生物学
武石全慈(北九州市立自然史・歴史博物館)
Darrell Whitworth (カリフォルニア環境研究所
渡辺伸一(福山大学生命工学部)
高島美登里(上関の自然を守る会)