★高浜町長宛ての緊急要請書 共同提出団体募っています
高浜町長が、12月１日の町議会初日にも、高浜原発３・４号の再稼働について同
意を表明しようとしています。
11月27日に福井と関西の市民団体で要請書を提出に高浜役場に行くことになりま
した。
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★高浜町長宛ての緊急要請書 共同提出団体募っています
高浜原発３・４号再稼働の同意を、拙速に表明しないこと
福井と関西（２府４県：京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県）
の団体の皆さま、共同提出団体になっていただくようお願いいたします。
（時間がありませんので、細かい文章表現は、呼びかけ団体に一任お願いしま
す）
◆呼びかけ：福井・関西の５団体
ふるさとを守る高浜・おおいの会/ 避難計画を案ずる関西連絡会
グリーン・アクション/ 原発なしで暮らしたい丹波の会 / 美浜の会
★締め切り：１１月２６日（木）２４：００
共同提出団体の連絡先 mihama@jca.apc.org
団体名と府県名を書いてください。
◆高浜町長宛ての緊急要請書（骨子案）
高浜町長 野瀬 豊 様
高浜原発３・４号再稼働の同意を拙速に表明しないこと
［理由］
１. 高浜３・４号の仮処分異議審（福井地裁）の決定はまだ出ていません。
「再稼働をしてはならない」と決定を下した４月14日の福井地裁の決定が現在も
活きています。司法の判断をないがしろにしないでください。
２. 関西電力と国の安全性評価は、福島原発事故の教訓を全く無視したもので
す。
３. 避難計画は、実効性がありません。
４. 高浜町と福井県だけで再稼働同意を決めないでください。被害地元である
関西一円の意思を尊重すべきです。ＮＨＫ福井のアンケートでは、高浜町の人々
も、同意権は「30キロ圏内の京都・滋賀を含む自治体」に必要だと多くの人が答
えています。
５. これ以上使用済燃料を増やすべきではありません。使用済みＭＯＸ燃料の
行き場はありません。
◇理由を詳しく書いた緊急要請書案の全体はこらです。・・・
高浜町長宛ての緊急要請書（案）
高浜町長 野瀬 豊 様
高浜原発３・４号再稼働の同意を拙速に表明しないこと
高浜町長は、１２月１日の町議会初日にも高浜原発３・４号の再稼働に同意を表
明しようとしています。しかし、私たちは以下の理由により、拙速な同意表明に
強く反対します。
理由
１. 高浜３・４号の仮処分異議審（福井地裁）の決定はまだ出ていません。
「再稼働をしてはならない」と決定を下した４月14日の福井地裁の決定が現在も
活きています。司法の判断をないがしろにしないでください。
２. 関西電力と国の安全性評価は、福島原発事故の教訓を全く無視したもので
す。
関電が設置すると福井県と高浜町に約束していた免震重要棟（緊急時指揮所）
もなく、大事故が起こった時の汚染水対策もなく、放射能放出量は福島原発事故
時の千分の１以下という甘い評価のままです。
なお、福井県の原子力安全専門委員会で審議が継続中です。高浜町だけで、安全
性の評価ができるのですか。
３. 避難計画は、実効性がありません。
高浜町から兵庫県に避難する場合の町民のスクリーニング場所さえ決まってい
ません。兵庫県の避難所の大半は、土砂災害等の危険区域に設定されたままで
す。安定ヨウ素剤は高浜町内の１地区では事前配布になっておらず、事故時に子
どもたちの安全を守ることはできません。
とりわけ入院・入所・在宅の要援護者の避難手段や、安全な避難先は確保され
ていません。屋内退避では、薬の入手やヘルパーも来ることができず、命にかか
わります。
４. 高浜町と福井県だけで再稼働同意を決めないでください。被害地元である
関西一円の意思を尊重すべきです。ＮＨＫ福井のアンケートでは、高浜町の人々
も、同意権は「30キロ圏内の京都・滋賀を含む自治体」に必要だと多くの人が答
えています。
高浜原発から約30キロ圏内には、京都府北部７市町、滋賀県２市町が含まれ、
避難者253,500人の内、その半数以上が京都府北部の住民です（128,500人）。さ
らに、琵琶湖が汚染されれば、関西1,400万人に影響が及ぶのは必至です。
関西広域連合は、避難計画の実効性がないもとでは、「再稼働に同意する環境
にはない」と国に対して求めています。被害地元である関西の意思を尊重すべき
です。
さらに、同意の範囲に関するＮＨＫ福井のアンケート調査では（10月２日から
３日間実施）、高浜町の人々の回答は、「30キロ圏内に入る京都・滋賀を含む自
治体」が26%で、「高浜町・福井県」のみと答えた21％よりも多くなっていま
す。30キロ圏内の人々の回答では、「30キロ圏内の自治体」が45%で最も多く、
「高浜町・福井県」のみでいいと答えたのはわずか６％でした。これら高浜町・
周辺住民の声を尊重すべきです。
５. これ以上使用済燃料を増やすべきではありません。使用済みＭＯＸ燃料の
行き場はありません。
高速増殖炉もんじゅについては、規制委員会でさえ「原子力研究開発機構」に
任せることはできないとして勧告を出しました。もんじゅは廃炉にするしかあり
ません。そうなれば、六ケ所再処理工場も全く必要なくなります。核燃サイクル
政策には、これまで１２兆円もの血税が注ぎ込まれてきました。超危険で金食い
虫の核燃料サイクルは終わりにする時期にきています。全国的な議論が必要で
す。
そのような中で再稼働を進めれば、核のゴミが増えるだけです。原発の運転を
続けるための核のゴミ捨て場＝「中間貯蔵」の建設などもってのほかです。
さらに、高浜３・４号で計画されているプルサーマルでは、一層やっかいな使用
済みＭＯＸ燃料が生み出されます。しかし使用済みＭＯＸ燃料の行き場はなく、
高浜町に半永久的に居座り続けることになります。
これらの理由から、高浜原発３・４号再稼働の同意を拙速に表明しないよう強
く要請します。
要請事項
１．高浜原発３・４号再稼働の同意を拙速に表明しないこと
2015.11.27
共同提出団体名
