バイバイ原発・京都 のブログ

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2月17日 おおい町・若狭町へ申し入れ 新たに設定されたスクリーニング場所は、住民の安全を守れない

 「納得できる説明は乏しいと、私も思う」(おおい町
 http://www.jca.apc.org/mihama/bousai/rep160217.pdf


高浜原発4号も来週26日頃に原子炉起動が狙われていますが
避難計画に大きな問題があることが明らかになってきました。再稼働どころでは
ありません。

原発避難には欠かせない、スクリーニング場所の問題です。
昨年12月16日に内閣府福井県などがまとめた「高浜地域の緊急時対応」につい
て国は「具体的で合理的」と豪語しました。
しかし、私たち市民の検証等で、住民の安全が守れないことが次々と明らかに
なっています。
新たに設置されたスクリーニング場所は
京都の綾部PA・「あやべ球場」と美山長谷運動広場です。

◆問題のポイントを下記に写真等も入れてまとめています。
http://www.jca.apc.org/mihama/bousai/ooi_siryo160217.pdf

少し紹介しますと
・実際には使わない「あやべ球場」を場所として指定
綾部市は、「あやべ球場」は使わないと明言しています)

・ここは既に、京都府綾部市南丹市美山長谷地区住民の事故時の集合場所に
なっているにも関わらず、そこに福井県住民のスクリーニング場所を指定

原発から30キロ圏内で、渋滞・スクリーニング待ちでさらに被ばく

・美山長谷でスクリーニングした後は、橋を渡って兵庫に避難することになりま
すが、その橋は9トンの重量制限の小さな橋。中型バスも人が乗れば渡れなくな
ります。避難計画ではバスは大型が想定されています。無茶な話です。

・美山長谷では、屋内施設は小さな管理棟だけ。人の検査はできません。

・綾部のスクリーニング場所は、高速の綾部PAのゲートを通ります。ゲートの
幅は5メートルしかありません。スクリーニングのために入ってくる車両と、終
了して避難先に向かう車両は、このゲートを通らねばならず、対面通行は無理等々。

◆17日には、福井の皆さんと一緒に、このスクリーニング場所を使うことになる
おおい町若狭町に申し入れに行きました。
地元には詳しい説明などなされていませんでした。
おおい町の課長は「納得できる説明はとぼしいと、私も思う」と答えるほどです。

これら新しいスクリーニング場所については、地元の皆さんには一切説明もあり
ません。おおい町若狭町から参加された方は、ぜひとも住民説明会を開いて意
見を聞いてほしいと強く訴えられました。

◆申し入れには、浪江町から兵庫に避難されている菅野さんも参加されました。
パワポを使って、事故当時の避難の様子、避難所や誰もいなくなった町の様子、
フレコンバッグが積み上げられた故郷の写真を見せながら

「3 月 10 日に続く今を生きている皆さんは、 若狭の子どもたちを守るため再
稼働に反対してほしい」と訴え、町の職員も聞き入っていました。

避難計画には多くの問題がありますが、このスクリーニング場所の問題に皆さん
もぜひ関心を寄せてください。

問題点を多くの人に伝え、再稼働反対の声を強めていきましょう。