バイバイ原発・京都 のブログ

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高浜原発3、4号機の再稼動に抗議します

京都のキンカン行動を中心とした市民有志で、
関電京都支店に対して、
本日4時半から5時まで高浜3・4号機に関する
再稼動の撤回・断念の申し入れとをおこない、
その後17時45分まで関電前で抗議のアピールを行いました。

4号機再稼働撤回、3号機再稼働阻止のために
引き続きがんばりましょう。


関西電力株式会社
社長 岩根 茂樹様

抗 議 文

高浜原発3、4号機の再稼動に抗議します

 本日5月17日、高浜原発4号機の再稼働に強く抗議します。
 御社は3月28日の大阪高裁の仮処分決定取り消しを受けて、高浜原発4号機を本日再稼動し、さらに3号機についても再稼働準備を進めておられますが、私たちの生活に甚大な被害をもたらす原発の再稼働など、絶対に認めることはできません。
 私たちは、福島第一原発事故によって、原発は一旦事故を起こせば、回復が極めて困難な、膨大な被害をもたらすことを、身を以て経験しました。そして、「原発は何重にも防護されているので絶対に事故を起こさない、安全だ」と主張してきた東電をはじめとする電力会社や国の主張が、何の根拠もない「安全神話」にすぎなかったことを理解しました。原発の再稼動に断固として反対します。
 しかも高浜原発3,4号機は、安全対策もきわめて不十分で、住民の実効性のある避難計画もなく、使用済み核燃料の処理についても全く見通しが立たない状態です。通常炉よりも事故の危険性が高まるプルサーマル発電であり、使用済みMOX燃料にいたっては、再処理の目途はまったく立たず、保管自体が通常以上に危険で長期になります。緊急時に指揮をとるはずの免震事務棟も未完成、フィルタ付ベント装置も未設置です。大気や海などへの放射能拡散防止対策もこころもとなく、日本各地でこれほど大地震が多発しているというのに、耐震性の基準は過小評価としか思えません。昨年の熊本地震では、立て続けに強い揺れに見舞われた上に、被災者は屋外での避難生活を強いられました。避難計画にある「屋内退避」が不可能である事態が起きているというのに、避難計画の見直しもされていません。
 そして仮に運よく避難できたとしても、福島原発事故の何万人もの避難者は、6年たっても避難を強いられ続けています。そして膨大な範囲に汚染をもたらしたというのに、電力会社も国も、多くの人々にまともに賠償も行わず、住宅提供や賠償の打ち切りを強行しています。理不尽にも避難を強いられた人々が、どれほどの精神的、身体的な苦痛を味わってきたかを、考えたことがあるのでしょうか? 福島の 子どもたちの甲状腺がんの多発を始め、被災者が様々な健康不安に苦しんでいることを、どう考えているのでしょうか? 原発の再稼働など論外です。
 そのうえ、高浜原発では事故が多発しています。昨年には4号機が事故による緊急停止で再稼働できず、今年1月20日にはクレーンが倒壊して核燃料が保管されている建屋を壊すという考えられない事故を起こしました。まさに御社の安全管理がいかにいい加減かを示しているものにほかなりません。このような中での再稼動は、取り返しのつかない大事故を起こしかねません。私たち住民の命と生活を軽視しないでください。
 電力自由化が実施され、原発の電気を販売しない電力会社を選ぶ人々が増えてきています。危険な原発を運転しなくても、十分に電気は足りているのです。「原発でつくった電気は買わない、使わない!」ということを、私たちは改めて御社に示したいと思います。
 高浜原発4号機の再稼動を撤回し、3号機の再稼動を断念するよう強く申し入れます。

2017年5月17日
高浜原発3,4号機再稼働に反対する市民有志

呼びかけ人(5月9日、現在77人)アイウエオ順
アイリーン・美緒子・スミス浅野健一同志社大学教授)・荒井康裕・荒木晋太郎・池村奈津子・ 井坂洋子・井尻義輝・泉寺卓・内富一・榎本晶彦・榎本てい子・奥田継義
・川越義夫・川端春枝・ 河村幸樹・川村雅美・木原壮林・沓脱佳音利・甲良里栄子・小竹恭子・児玉正人・小林将夫・榊原義道・ 坂本真有美・笹川政二・佐々木佳継・白井美喜子・白塚悦
子・宗川吉汪・田井中昭男・高取利喜恵・竹内正三・竹内由紀子・田中與念子・田中蘭・塚本泰史・辻勝利・辻井幸子・堤静雄(福岡県久留米市)・槌田劭・常住良保・寺野哲也・中井豊・中野猪艶・西川和男・橋本昭・樋口幸恵・藤井悦子・藤本繁美・藤本和歌子(福岡県広川町)・藤本忠正・瓶子明・松田紀子・松本修・南友佳子・三牧健一・三宅善昭・村上聖子・村上敏明・本木喜幸・本木洋子・森野修一・安井洌・矢島哲夫・八尋きよ子・山口進次・山田耕作・山田美鈴・山本道子・吉川恵子・吉田明生・吉永剛志・吉永美智子・米澤鐡志・ジャン・ポール・ルパップ・和田美登里・渡辺真弓