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【京都民報】 福島県いわき市からの避難者 橋本明朱花さん

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「週刊しんぶん京都民報」2011年8月7日付掲載
http://www.kyoto-minpo.net/archives/2011/08/24/18_13.php

シリーズ各界・各層の主張(18)「原発ゼロ」へ 

福島県いわき市からの避難者 橋本明朱花さん

 東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。
安心できる環境こそ

 原発事故が起きたその日に、第1原発から24キロ地点の福島県いわき市から避難し、各地を転々として京都に来ました。たくさんの方の支えを受けて、7月下旬に京大農学部の南側、今出川通沿いにオーガニック野菜を提供するカフェをオープンし、妹(26)と弟(24)の3人きょうだいで営業しています。メニューは、有機農家の方から提供いただいた野菜などで作る創作料理のほか、オーガニックワインや紅茶などです。

 私が作った自然食のスープを食べた店舗のオーナーから、「ぜひうちにお店を」とご縁をいただき、開店が実現しました。京都の多くの友人やその知人などの協力があったからこそで、本当に感謝しています。福島から京都に避難している方も集えるお店にしたいと思っています。

 福島では両親が有機野菜を作り、まきで火をおこし、井戸の水をくむなど、持続可能な生活スタイルを実践して暮らしていました。ところが事故後、故郷の森はきれいな姿やよいにおいのまま、まったく別物へと変えられてしまいました。悲しくて、悔しい思いです。

 両親はチェルノブイリ事故のあと、日本に保養滞在していたベラルーシの子どもの里親になりました。私と歳が同じ位のその子どもは「お日様を浴びると頭が痛くなる」と言っていました。私が小学生のとき、ウランちゃんというキャラクターが原発のメリットを解説してくれる小冊子が地域で配られても、不思議に思っていました。

 未来を生きる子どもたちが安心して生きていける環境を作るべきです。そのために原発から撤退し、自然エネルギーで生活できる社会へ、私もできることはしていきたいです。

 TOSCA 営業時間は午前11時半〜午後10時(LO9時)。左京区北白川追分町67―7。月・日曜定休。イベント貸切応相談。TEL075・721・7779。(「週刊しんぶん京都民報」2011年8月7日付掲載)