【原発再稼働】大飯原発3、4号機 ストレステスト「妥当」…保安院、初判断へ
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【再稼動の条件「ストレステスト」のいい加減さ】原発メーカー自身が行い、「メーカーが提出するのはテストの結論のみで、使用した計算プログラムや詳細な生データは、クライアントである電力会社にさえ提出されない」「ストレステスト委員が三菱重工から献金」
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大飯原発の評価「妥当」判断へ 3、4号機、保安院で初
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011401001320.html
関西電力の大飯原発(左から)4号機と3号機=福井県おおい町で共同通信社ヘリから
定期検査で停止中の原発を再稼働させるのに必要な「安全評価」で、経済産業省原子力安全・保安院は14日までに、関西電力が提出した大飯原発3、4号機(福井県)の評価結果について「妥当」との判断を示す方針を固めた。
これまで12基の原発の評価結果が提出されているが、保安院の判断は初となる。大飯原発は安全性が保たれており、仮に福島第1原発と同規模の地震や津波があっても深刻な事故には至らないと判断。専門家の意見も踏まえ、近く評価を正式にまとめる。
ただ再稼働には、原子力安全委員会や国際原子力機関(IAEA)のチェック、地元の了解が必要で、先行きは見通せない。
2012/01/14 12:22 【共同通信】
【原発再稼働】大飯原発の耐性検査は妥当 保安院が判断へ
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120114/trd12011410460000-n1.htm
2012.1.14 10:45
経済産業省原子力安全・保安院は、関西電力による大飯原子力発電所3、4号機の耐性検査(ストレステスト)の評価結果について、妥当と判断する方向で調整に入った。18日に開かれる専門家の意見聴取会や原子力安全委員会のチェックを経て、国として安全性の最終判断を行う。
ストレステストは原発がどの程度の大きさの地震や津波に耐えられるかをコンピューターで解析する調査。関電は同原発3、4号機について、想定される最大の揺れの1・8倍まで耐えられるなどとする報告書を提出済みで、保安院はこの評価の手法や結果について問題がないと判断する方向だ。
ストレステストは定期検査中の原発の再稼働条件のひとつ。ただし地元の福井県は安全基準自体の見直しを求めており、再稼働についての地元同意が得られるかどうかは不透明だ。
大飯原発「妥当」判断 残る47基の原発は…注目される伊方、玄海
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120114/trd12011421330007-n1.htm
2012.1.14 21:28
関西電力の大飯原発(左から)4号機と3号機=福井県おおい町(本社ヘリから)
大飯原子力発電所3、4号機の耐性検査(ストレステスト)結果がお墨付きを得たことで、定期検査中の原発の再稼働に向けた動きは一歩前進した。政府と電力各社は今後、現在定期検査中の残りの47基についても、テストの実施と検証の手続きを進める。ただ、原発の再稼働には、地元同意という高いハードルがある。地元との関係が比較的良好な四国電力や九州電力で、再稼働が実現するかどうかが注目される。
昨年3月の東京電力福島第1原発事故後、国内54基の原発は次々とストップしてきた。現在運転中なのは北海道電力泊3号機など5基だけで、停止中の49基は、ストレステストをクリアしなければ再稼働できない状態にある。
政府は今後、大飯3、4号機について、原子力安全委員会に意見を求め、安全性を確認。月内にも国際原子力機関(IAEA)から意見を聞き、「地元の同意を得たうえで、政治判断で再稼働を決定する」(政府関係者)との筋書きを狙う。関係者には、大飯原発で再稼働が実現すれば、残り47基の再稼働にも弾みが付くとの期待も上がる。
しかし、大飯原発の地元である福井県は、「ストレステストだけでは不十分」との立場で、再稼働へのハードルは高い。このため、2番目にテスト結果が提出され、これまでトラブルが少なく、住民の理解もある四電の伊方3号機の動向が焦点になる。
九電がテスト結果を提出している玄海2号機も、佐賀県玄海町の岸本英雄町長が再稼働に理解を示す。ただ、岸本町長は就任以来、原発を推進する経産省資源エネルギー庁職員らと会食を繰り返していたことが明らかになり、「住民の反発が抑えられない」(政府関係者)との指摘も上がる。
再稼働に見通しが立たない状況が続けば、今年5月には国内全ての原発が停止し、夏場は昨夏以上の電力不足が避けられない。中東情勢の不安定化で化石燃料の価格も高騰し、電気料金の上昇が家庭の負担を増やし、企業の経済活動の足を引っ張る心配が膨らむ。(小雲規生)
【読売新聞】大飯原発3、4号機 耐性検査「妥当」…保安院、初判断へ
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120115-OYO1T00177.htm?from=main1
経済産業省原子力安全・保安院は、関西電力が提出した大飯原子力発電所3、4号機(福井県)の「ストレステスト(耐性検査)」1次評価結果について、妥当と判断する方針を固めた。保安院は、12基分の評価結果を受理しているが、判断を下すのは初めて。
ストレステストは、想定を上回る地震や津波に対する原発の安全性を国民に示すため、政府が昨年7月に導入した。1次評価は、定期検査で停止中の原発を再稼働する際の条件となっている。
保安院は月内にも国際原子力機関から専門家を招き、審査方法に対する評価を受ける。さらに内閣府原子力安全委員会が保安院の審査内容を確認した後、野田首相と3閣僚が再稼働の可否を判断する。
再稼働には地元自治体の了承も必要で、今冬の再稼働は微妙な情勢だ。国内54基の原発のうち、現在は5基しか稼働しておらず、再稼働しないまま次々と定期検査入りすると4月下旬には全基が停止する。
関電は他社に先がけて昨年10月、大飯3号機について「想定を超えた地震や津波が襲来しても設備の強度に余裕がある」とする1次評価結果を、翌11月には4号機について同様の結果を、それぞれ提出していた。保安院は施設の安全性や炉心溶融に至るとされる時間などを審査していた。
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大飯原発の地元、福井県おおい町の担当者は「保安院に(ストレステストの評価結果の)内容を確認したが、『何も決まっていない』とのことだった。現時点ではコメントできない」と話した。これまでに、同町の時岡忍町長は新たな安全基準が示された後に住民や議会の理解を得て最終判断するとしており、西川一誠・福井県知事はストレステストだけでは不十分との考えを明らかにしている。
(2012年1月15日 読売新聞)