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【読売新聞】活断層連動 検討を指示 大飯原発見直し対象 再稼働に影響も+3つの活断層の連動を評価すれば、大飯3・4号の耐震安全性は成り立たない+【北海道新聞】泊原発再稼働 知事、会見で「耐震評価なしには判断困難」

やはり原発の再稼動問題については「耐震性の評価は大変重要なポイント」ですね。若狭湾でも活断層の三連動問題が重要な論点になっています。


【美浜の会HPより】
●3つの活断層の連動を評価すれば、大飯3・4号の耐震安全性は成り立たない  
  ・関西電力が連動を評価しているのはFo-BとFo-A断層だけ(約35㎞)→基準地震動700ガル。
  ・これに、熊川断層を加えて3つ活断層の連動を考慮すれば(約60㎞)→基準地震動は1,260ガルを超える(石橋克彦氏)
  ・2月8日の「ストレステスト意見聴取会」で結論を出せる状況にはない
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/activefault_rep20120204.pdf


【読売新聞】活断層連動 検討を指示
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20120127-OYT8T01047.htm

大飯原発見直し対象 再稼働に影響も

 経済産業省原子力安全・保安院は27日、原発周辺で複数の活断層が連動して動く可能性を検討するよう、各電力事業者に指示した。再稼働の前提となるストレステスト(耐性検査)の審査が最も進んでいる関西電力大飯原発おおい町)周辺には、これまで連動性を考慮していなかった断層があり、再検討の対象となる見込み。枝野経産相は同日の記者会見で「結果次第によっては再稼働に影響することもあり得る」と述べた。(藤戸健志)

 関電はこれまで、大飯原発北側の若狭湾海底を通る「Fo‐A断層」(長さ23キロ・メートル)と「Fo‐B断層」(同12キロ・メートル)の連動を考慮し、マグニチュード7・4の地震が起きると想定、大飯3、4号機の耐性検査では、最大の揺れ(700?)の1・8倍まで原子炉内の核燃料が損傷せずに耐えられると評価した。

 しかし、大飯原発南東12キロ・メートルの陸地を通る熊川断層(18キロ・メートル)と11キロ・メートル離れたFo‐A断層との連動性は、「5キロ・メートル以上離れている断層は原則連動しない」とする国のこれまでの見解に従って、想定していなかった。

 関電は「熊川断層とFo‐A、Fo‐B断層との連動性を含めて、保安院の指示に該当する断層がどれなのかなどを調べ、適切に対応したい」としている。

 一方、すでに耐性検査を提出した日本原子力発電敦賀原発2号機(敦賀市)周辺でも、原発敷地内を通る「浦底断層」と周辺活断層の連動性を指摘する意見が、保安院が設けた地震などの専門家による意見聴取会で出ている。原電も「連動性を考慮する断層を精査する」としている。

     ◇

 日本活断層学会前会長、岡田篤正・立命館大歴史都市防災研究センター教授(変動地形学)の話「敦賀半島を通る『野坂断層』や三方五湖東側の『三方断層』のように陸地から海底に延びている活断層はよくある。陸地では溝を掘って断層を詳しく調べることができるが、海底では音波探査の手法に限られ、断層がどこまで延びているかや活動歴は陸地ほど明確には分からない。連動性を見極めるには綿密な調査が必要だ」

(2012年1月28日 読売新聞)


北海道新聞泊原発再稼働 知事、会見で「耐震評価なしには判断困難」(02/09 06:20)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/349491.html

 高橋はるみ知事は8日の記者会見で、定期検査で運転停止中の北電泊原発(後志管内泊村)1、2号機の再稼働問題について「福島第1原発事故は想像を絶する大地震と大津波の結果という現実を考えた場合、耐震性の評価は大変重要なポイント」と述べ、津波などに対する耐震安全性の評価なしに、再稼働の是非を判断するのは困難との認識を示した。

 枝野幸男経済産業相は1月、泊原発など耐震安全性評価の再評価を求められている原発について、再評価終了前でも安全評価(ストレステスト)を経て再稼働を容認する意向を示している。原発立地自治体として、こうした政府の方針に疑問を呈した形で、今後の議論にも影響しそうだ。<北海道新聞2月9日朝刊掲載>