バイバイ原発・京都 のブログ

バイバイ原発・京都 のブログです

【「舞鶴ピースプロジェクト」よりの賛同要請】舞鶴市長宛の「関西電力大飯原子力発電所3・4号機再稼動を認めないよう求める要望書」

(バイバイ原発・京都のMLより転送します)

重複する方はご容赦を。

舞鶴の舞田です。

大飯3.4号機の再稼動を認めないことを求める舞鶴市長あての要望書を作りました。
この要望書に連署いただける団体を募ります。

連署いただける団体の方は
団体名
代表者名
連絡先
メール
電話
等を添えて
rei@sazanami.cc

舞田あてに

2月18日土曜日までにご連絡くださるとうれしいです。
要望書の内容についてもお気づきのことを教えてください。


(要望書)

2012年2月  日

舞鶴市長 多々見良三様
                                                 舞鶴ピースプロジェクト
                                                    代表 村本さゆり

関西電力大飯原子力発電所3・4号機再稼動を認めないよう求める要望書

はじめに

今年1月24日に始まった大雪で、高浜原発から10km周辺の国道27号線で起きたスリップ事故を端緒に、交通が16時間もマヒし、JRも運転を取りやめたため、全ての道路、鉄路が遮断されて、だれ一人移動できなくなりました。このことは貴職もよくご存知の通りです。
もし、交通が遮断したこの事故の最中に、福島第一原発事故のような原発事故が発生したら、と考えると身の毛もよだちます。雪道で、大型トラックが立ち往生することはよくあり、交通が渋滞することもまれではありません。

 さて、経済産業省は、福島第一原発事故の惨状で国民の間に広まった原発に対する恐怖の高まりで、全国の原発を再稼動することができませんでした。ここにきて、福島第一原発の事故調査もそこそこに、原発の再稼動を企図しています。その先鞭をつけるべく、大飯3,4号機運転再開に向けた動きを活発化しています。

 わたしたちは、大飯、高浜原発から至近距離にあるふる里が、福島のような惨禍にあわないことを強く願っています。大飯、高浜原発が過酷事故を起こせば、舞鶴放射能に汚染されて、人が住むことはできなくなります。それだけではなく、豊かな若狭丹後の海も大地も汚染されます。そして、琵琶湖や宇治川、鴨川、桂川、淀川、由良川などを通じて想像を絶する広い地域が放射能に汚染され長い期間にわたって命が脅かされることになります。

貴職がふるさとと関西の多くの命を守るために下記の事を行っていただくよう要望いたします。

                     記

1.活断層の連動評価、津波跡の詳細調査はまだ始まったばかりです。これらの調査結果を踏まえて、じっくり検討すべきです。山田京都府知事は「東京電力福島第一原発の事故の検証もできていない中で、このまま再稼働を認めていいのか」と述べています。地震による配管破損の可能性を含め、福島第一原発事故の実態把握と原因究明なしに、大飯原発3・4号の運転再開を決して認めないでください。

2.国会設置の事故調査委員会の調査結果を重視してください。12月に始まった調査は6月にまとめられる予定です。またそれを踏まえて原子力安全規制について提言されることになっています。4月には解体される原子力安全・保安院が、解体を前に、将来に禍根を残す重大な決定を行う資格はありません。

3.舞鶴市関西電力に対して立地自治体並みの安全協定を結ぶことを求めています。運転再開前に、安全協定を締結してください。
防災計画の策定と避難計画の立案後、住民による検証と納得が不可欠です。避難計画は、経路、手段、避難先、避難後の生活を、実効性ある形で示されなければなりません。

4.原子力保安院原子力防災課は「地震によりオフサイトセンターが避難の被災し、十分な機能が発揮できなかったことなどを踏まえ、原子力防災対策についても見直しを実施」とホームページに書いています。大飯オフサイトセンターは大飯原発から7kmの地点にあり、過酷事故が発生すれば、オフサイトセンターが避難対象となり、機能しません。現在のオフサイトセンターに代わる防災対策本部が設置されることなしに運転再開することは、決して認めないでください。

5.住民の疑問に応えるよう、原子力安全・保安院を招いて公開討論会を開催してください。保安院の一方的なPRの場にしないため、公開による討論会として下さい。保安院は民間への説明を拒否しています。広く参加できるように配慮してください。

以上要請いたします。


≪参考≫

「・1月24日国道27号線16時間立ち往生」という手記が私たちの元に届きました。

――舞鶴市では1月24日に降り始めた雪に今も埋もれて生活している。

降り始めた24日、舞鶴ではR27で、雪道にスリップ横転した大型トレーラーが道路をふさいだ。片側一車線の跨線橋の上で起きたこの事故により、国道27号線、舞鶴若狭高速道路、国道につながるすべての道路が通行できなくなった。

雪のため、JR舞鶴小浜線は運休となった。
僕の職場の同僚は、午後11時に職場を離れて小浜の自宅に向かった。3kmほどいったところでこの事故に遭遇し、16時間車の中に閉じ込められ、自宅には帰れず、あくる日の夕刻職場に立ち返ったと言う。
25日は東舞鶴のすべての、小学校、中学校、高校が休校となった。

舞鶴市内でも86cmの積雪となり、幹線道路の除雪も追いつかず、いたるところで渋滞が起きる日が続いた。市街地の中の生活道路は除雪も行われず,難渋を極めた。

原発防災計画について、思案しているぼくにはこの2週間にわたる雪による閉じ込めはとても深刻なものに思える。

1月24日の一台のトレーラー事故がもたらした通行不能の最中に原発事故が起きても、誰一人として避難することができないことを示している。トレーラー事故はちょうど高浜原発から10km離れた路上で起きた。、R27と舞鶴道が閉鎖されてしまったので、大飯、高浜から西に向かって避難することは不可能となり、舞鶴のもっとも原発に近い地域の住民は身動きすらできないし、緊急車両の通行にも事欠くことが明らかとなった。

今年の雪は少し多いとはいえ、雪によって通行が停滞するのは、この地域では当たり前のことである。ぼくは24日から一週間昼夜を分かたず3kmの山道の除雪に明け暮れた。これも毎年繰り返される光景である。――