【毎日新聞】京の人今日の人:「バイバイ原発３・９きょうと」実行委よびかけ人、原強さん　／京都

写真：原強さん（中央、バイバイ原発９・１１出発集会にて）

京の人今日の人:「バイバイ原発３・９きょうと」実行委よびかけ人、原強さん　／京都

　◇稼働の是非、考えるきっかけに−−原強さん（６３）

　原発、新エネルギー問題を考えるイベント「バイバイ原発３・９きょうと」が３月９日、京都市東山区の円山公園で開かれる。その実行委のよびかけ人の一人だ。東日本大震災から丸２年を迎え「稼働を巡って是でも非でもない中間層が増えている。改めて考えるきっかけになれば」と語る。

　本業は生協を中心とした府内２２団体で構成するＮＰＯ法人「コンシューマーズ京都」（京都消団連）理事長。法人化の０３年以前から食の安心・安全などの消費問題に取り組んできた。震災による東京電力福島原発の事故以降、節電や電気料金の値上げとも関係がある原発もメーンの問題ととらえる。

　ＮＰＯメンバーらと府内の避難者宅を訪ね、物心両面での支援活動を続けている。先が見えない生活の不安を聞くにつれ「原発のリスクは大きく、人間がコントロールできるものではない」との思いを強くする。

　イベントでは避難者の訴えや、人材育成コンサルタントの辛淑玉（シンスゴ）さんの講演「放射能時代を生きる３つのアクション」を予定する。「『暮らしの現場から』が基本的な立場。参加者が問題意識を持って電気を使うきっかけにしたい」。参加無料。実行委事務局（電話０７５・２５５・５７２０）。【入江直樹】

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