2月8日(日)矢ヶ粼さん講演会−隠されてきた内部被曝の危険性
福島原発事故から4年近くが経ちます。政府は放射能の害をとても小さく見積もり、危険地帯に人を呼び戻そうとしています。
しかし実際には関東・東北でさまざまな放射能被曝由来と思われる病気の発生が報告されており、危険性が隠されたまま被害が進んでいます。
こうした中で私たちが命を守っていくためには、内部被曝のメカニズムと危険性や、内部被曝の危険性が軽んじられてきたカラクリをしっかりと学ぶことが大切です。
矢ヶ粼さんは原爆被爆者の病気が放射線由来であることの認定を求める「原爆症認定訴訟」への関わり以来、隠された被曝の現実を暴いてこられた内部被曝研究の第一人者です。
その矢ヶ粼さんに内部被曝のメカニズムと危険性が隠されてきた歴史を解説してもらいます。
放射線防護のスタンダードを作り出している国際放射線防護委員会(ICRP)が被曝影響を軽く見せてきたレトリックについての最新の研究成果も教えていただきます。
講演の後、京都市で子どもを被ばくから守る活動に取り組んできた加藤あいさんと広海ロクローさんを交え、パネルディスカッションを行います。
分かりにくかったところを質問しながら内容を深め、お二人の活動についても語ってもらい、会場からの質疑も受けます。
コーディネーターは矢ヶ粼さんと共に内部被曝の危険性を訴えてきた守田敏也さんです。
みなさん。ぜひ一緒に内部被曝について学び、すべての命を守る力を培いましょう!
日時 2月8日(日)午後1時開場 1時半開始
場所 京都大学吉田南4号館1階 4共11教室
講演 矢ヶ粼克馬(琉球大学名誉教授)
パネルディスカッション パネラー
矢ヶ粼さんほか、加藤あいさん(日本共産党京都市会議員)
広海ロクローさん(ノンベクキッチン ホテヴィラ店主)
コーディネイター 守田敏也さん(フリーライター)
参加費1000円
主催 矢ヶ粼さん講演会実行委員会
代表:守田敏也(090−5015−5862)morita_sccrc@yahoo.co.jp
予約はいりません。
託児はありませんが子どもと親御さんが一緒に入れるスペースを作ります。
絵本など準備します。泣き声など気にせずに会場内でお話を聞いてください。
プロフィール
矢ヶ粼克馬
1943年生まれ。沖縄県在住。広島大学大学院理学研究科博士課程単位取得満期退学。理学博士。専攻は物理。琉球大学理学部教授、理学部長などを経て2009年3月定年退職。
2003年より原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」について証言をする。
東日本大震災以降は、福島ほか、全国各地で講演している。2012年久保医療文化賞受賞。
著書に『隠された被曝』(新日本出版社)『力学入門(6版)』(裳華房)
共著に『内部被曝』(岩波ブックレット)がある。
加藤あい
1975年京都で生まれ育つ。京都市在住。日本共産党京都市会議員(3期)
福島原発事故時は市会議員として市に給食の放射線測定を要請するなど子どもたちを被ばくから守るために奔走。
現在、市会運営委員会理事、市会改革推進委員会副委員長、教育福祉委員。
佛教大学社会学部卒。家族は夫と娘、息子。
広海ロクロー
1965年生まれ。東京・北海道を経て1980年より京都市在住。
1992年より7回の渡米でウラン採掘による被害の実態を知り核サイクル反対の活動を始める。
福島原発事故後、安全な食べ物を提供したいと放射線測定器を備えた「NONベクレル食堂」を京都市岩倉に開店。
2014年、京都市三条猪熊に移って「ノンベクキッチン ホテヴィラ」開店。使用食材の測定数は700を超える。
音楽をこよなく愛し数々のイベントも手掛けてきた。家族は妻と息子、娘。
守田敏也
1959年生まれ、京都市在住。同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材を続け、社会的共通資本に関する研究を進めている。
ナラ枯れ問題に深く関わり、京都の大文字山害虫防除も実施。東日本大震災以降は、広くネットで情報を発信し、関西をはじめ被災地でも講演を続けている。
2014年はドイツ、ベラルーシ、トルコ、ポーランドでも講演。共著に『内部被曝』がある。