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【毎日新聞】 敦賀ともんじゅ、直近に活断層 東大地震研・纐纈教授「福井県は特に危険」「中でも敦賀原発(敦賀市)ともんじゅ(同)は一番に止めた方がいい」

毎日新聞 2011年9月13日 地方版】

原発に潜むリスク:フクシマから半年/2 /福井
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110913ddlk18040682000c.html

 ◇敦賀もんじゅ、直近に活断層 東大地震研・纐纈教授「福井県は特に危険」

 「あんなに活断層がたくさんある所で、もう原発は止めた方が良いでしょう。活断層のほぼ真上に原発がある所もあり、分かっていないものもあると思う。日本全国どこでも危険だと思いますが、福井県は特に危険だと思う」。東京大地震研究所の纐纈(こうけつ)一起教授=応用地震学=は、取材にこう言い切った。

 原発の耐震安全性を検討する国の作業部会で09年から主査を務め、国内各原発の耐震安全性審議の取りまとめ役だったが、福島第1原発事故後の今年7月に辞任した。その理由は「全く想定外のマグニチュード(M)9・0の超巨大地震が発生し、信念の根拠となるべき科学に限界があることが明らかになったから」という。事故前は、科学的に評価すれば大丈夫と考えていたが、「今となってはあやふやなものでしたね」と力なく語る。

 纐纈教授は「中でも敦賀原発敦賀市)ともんじゅ(同)は一番に止めた方がいい」。直近に活断層があることを挙げ、「従来の常識から判断できないようなことが起こらないとは言えない」と語った。

 活断層が各地に存在する日本列島。県内でも多くの活断層が知られ、県によると電力3事業者が原発への影響を想定している活断層は19カ所に上る。各事業者は、活断層について科学的に予測される最大の揺れ「基準地震動」を各原発で策定して耐震性を評価し、国から「評価は妥当」とのお墨付きを得てきた。しかし、その委員から揺れを心配する声が上がる異例の事態だ。

 纐纈教授が指摘した2断層は、敦賀原発の敷地内を通る浦底(内池見)断層=約18キロ=と、高速増殖原型炉「もんじゅ」付近を通る白木丹生断層=約15キロ。共に建設当時には存在が明確ではなかったが、後に活断層と判明し、原発との距離の近さが問題になっている。

 浦底断層が“浮上”したのは、91年だった。全国の活断層を網羅した学術書「新編日本の活断層」で約3キロが「確実な活断層」として認定されたのだ。改訂前の「日本の活断層」(1980年出版)では「活断層の疑いがあるリニアメント(線状地形)」と位置付けられたが、その後の研究で活断層であることが確実になった。M6・9の地震を起こすと想定し、日本原子力発電敦賀原発の最大加速度を800ガルと評価している。

 白木丹生断層も、原子炉設置許可時には「活断層ではない」(経済産業省原子力安全・保安院)と評価していた。当時の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は80年の設置許可申請以来、1度も詳細調査をせず、08年3月に国の新耐震指針に基づいて実施した原発の耐震性再評価の中で、初めて活断層と認定した。住民が原子炉設置許可の妥当性を巡って提訴した「もんじゅ訴訟」が結審した後だった。同じくM6・9の地震を想定し、日本原子力研究開発機構もんじゅの最大加速度を760ガルと評価している。【安藤大介】

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朝日新聞 2011年9月13日 地方版】

福井から脱原発 250人がパレード
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000001109130002

2011年09月13日

思い思いのプラカードやボードを手に、中央公園を出発したパレード=福井市大手3丁目

 東日本大震災から半年を迎えた11日、脱原発の歩みを進めようと市民が呼びかけ、「フクシマと共に9・11パレード」が福井市で開かれた。世話人の山崎隆敏さん(62)が「参加者一人ひとりが主催者という思いを持ってほしい」と呼び掛けてスタート。医師や会社員、主婦ら約250人が1キロほどを歩いた。

 子どもの手を引く参加者の姿が目を引いた。福井市の障害者施設職員上坂均さん(41)は「できることを手当たり次第にやらないといけないと思った」と、妻と9カ月〜9歳の3人の子どもや友人と参加した。

 5月に、被災した障害者の調査のため福島県南相馬市へ。現地の小学校が、わが子の学校と重なった。

 「子どもが大人になって『お父さんはあのときどうしたの?』と言われたとき、きちんと答えられることをしたい」と話す。「歩くことは小さなことかもしれないが、次の一歩につながって、大きな前進になればいい」(荻原千明)


毎日新聞 2011年9月13日 地方版】

東日本大震災放射能から子どもを守ろう! 150人が脱原発訴える /福井
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110913ddlk18040683000c.html

 ◇福井中心部でパレード

 「放射能から子供を守ろう! フクシマと共に9・11パレード福井」が11日、福井市中心部で開かれた。市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」主催。県内外から約150人が参加し、脱原発を訴えた。

 パレードに先立ち、福井市大手3の中央公園で集会が開かれ、原発問題に取り組む団体の代表らが「福井の原発廃炉に」「原発で子どもの大切な命が脅かされている」などと訴えた。その後、参加者は手製のプラカードやのぼりを持ち、「子どもを放射能から守れ」などと気勢を上げながら、西武福井店前までの約1キロを練り歩いた。

 4歳の長男と参加した同市の主婦、清水愛さん(31)は「福島の事故があるまでは自分に無関係だと思っていたが、子どもの健康に悪影響を与える原発はいらない」と語った。【橘建吾】