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【毎日新聞】原発事故対策:琵琶湖汚染の「議論不十分」 市民有志、京都市に資料公開要望 /京都

原発事故対策:琵琶湖汚染の「議論不十分」 市民有志、京都市に資料公開要望 /京都
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20111027ddlk26040584000c.html

 ◇京都市委中間報告で「水量多く希釈」

 福井県内の原発で事故が起きた場合の琵琶湖の水の放射性物質汚染について、京都市防災対策総点検委員会(委員長、土岐憲三・立命館大教授)の中間報告(8月29日)が「水量が非常に多いため希釈される」などとした。これに対し、市民有志が「議論が不十分」として、市防災会議専門委員会に資料公開などを求める要望書を市消防局防災危機管理室に提出した。【太田裕之】

 同委員会は、東日本大震災東京電力福島第1原発事故を受け、災害想定や対策を総点検し、12月中の最終報告とりまとめに向けて作業を続けている。

 原発事故については7月13日の専門委員会の議論を経た中間報告で概括的にとりまとめ、「仮に琵琶湖方面へ放射性物質が飛散したとしても、琵琶湖の水量が非常に多いため、水中で希釈される。さらに、水道原水の放射能測定を定期的に実施し、水道水として供給される前にろ過などの浄水処理を行っている」と記述していた。

 要望書は北区の主婦、中本式子さんら9人が提出。琵琶湖で希釈されることの根拠としている資料の公開▽浄水場のろ過能力についての資料の公開▽ヨウ素剤配布計画の提示−−などを求めた。

 さらに、専門委の原子力分野の特別委員、三島嘉一郎・京都大名誉教授(原子炉工学)と古賀妙子・元近畿大教授(放射線管理工学)について、「関西電力関係の研究所長を務めるなど2人とも原発推進派と思える」と指摘。原発に反対の立場の専門家も加えるよう求めている。

 中本さんは「琵琶湖の水については若い母親を中心に『子供に飲ませられなくなるのでは』と切実な恐怖感を抱いているのに、あまりにも簡単に大丈夫と結論づけている気がする」と訴えた。応対した吉田不二男・京都市危機管理課長は「根拠となるデータを出す形で進めたい」と返答した。

 同委員会は11月中旬に次回専門委員会を開く計画。

毎日新聞 2011年10月27日 地方版