バイバイ原発・京都 のブログ

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【国内原発 年内に90%停止へ】「ストレステスト」試行錯誤、「耐震性データ」再評価、原発周辺活断層・津波痕跡再調査、来春には国内全54基停止の可能性も

【参考:現在稼動中の原発/右は定期検査入りの時期】

関西電力   大飯2号 12月
関西電力   美浜2号 12月
九州電力   玄海1号 12月
九州電力   玄海4号 12月(故障のため10月に自動停止後、再稼動)
中国電力   島根2号 2012年1月
四国電力   伊方2号 2012年1月
関西電力   高浜3号 2012年3月
東京電力   刈羽5号 2012年3月
東京電力   刈羽6号 2012年4月
北海道電力  泊3号  2012年5月

【NHKニュース】国内原発 年内に90%停止へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111125/t10014196281000.html

11月25日 12時43分

 関西電力は、福井県にある高浜原子力発電所2号機で、定期検査に向けた作業を25日夕方から始める予定で、26日未明には、原子炉を止める見通しです。国内の原子力発電所は、来月には、関西電力九州電力の合わせて4基も、相次いで定期検査に入る予定で、90%近くが止まったまま、本格的な冬を迎えることになります。

 来月、定期検査に入る予定の原発は、関西電力大飯原発2号機と美浜原発2号機、それに九州電力玄海原発1号機と4号機で、国内の原発のうち90%近くが止まったまま、本格的な冬を迎えることになります。

 このため、関西電力九州電力は電力の安定供給のために、来月止める原発について、運転期間を当初の計画よりも延ばし、法律で定められている13か月間という期限ぎりぎりまで運転を続けるという、異例の対応を取る方針を打ち出しています。また、関西電力九州電力は、来月中旬以降に家庭や企業に対し節電の要請をすることしています。

 一方、運転再開に向けては、関西電力大飯原発3号機と4号機、それに四国電力伊方原発3号機の3基が、再開の判断の前提になっている安全評価「ストレステスト」の結果を国に提出しているほか、全国の17基がテストを行っています。しかし「ストレステスト」の国の審査を巡っては、専門家による検討が、先週、ようやく始まったほか、IAEA国際原子力機関が、来年1月をめどに国の審査内容を確認することが新たに決まるなど試行錯誤が続いています。また国の原子力安全・保安院は、電力各社が「ストレステスト」にも使っている耐震性に関するデータについて、ことし3月の巨大地震を踏まえ再評価するよう指示しています。

 このため、電力各社は、今後、数か月かけて原発周辺の活断層の規模や過去の津波の痕跡を改めて調査する計画で、結果によっては「ストレステスト」や原発の運転再開への影響も予想されています。このように、止まっている原発の運転再開への道筋が不透明ななか、運転中の原発は、来年の春までにすべてが定期検査に入る予定で、このまま再開する原発がなければ、国内の54基すべてが停止することになります。


(参考記事)
福島原発2号機は揺れで損傷か 専門家が解析
http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011111901000630.html

 福島第1原発2号機=4月(東京電力提供)

 東京電力福島第1原発2号機で、原子炉格納容器下部の圧力抑制プールが地震の揺れで早期に損傷したか、劣化した可能性が高いとする解析結果を19日までに、原子力安全の専門家がまとめた。

 東電は、地震による原子炉の明らかな損傷はなく、津波による電源喪失が事故原因との立場。揺れで損傷していれば、福島第1と同様に従来の耐震基準が適用されている他の原発への影響も必至だ。東電や政府の事故調査・検証委員会の調査結果が注目される。

 解析したのは日本原子力研究開発機構の元研究者で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひたちなか市)の田辺文也所長。

2011/11/19 22:26 【共同通信